社員の健康が会社に影響を及ぼす|健康経営
社員の健康を会社が意識するうえで、いつも考慮しなければならないのは「快適」に仕事をするだけの基礎的な体力、気力、知力を持ち併せているかどうかです。それらについて、近年では小難しく「プレゼンティズム」「アブセンティズム」等ともいわれます。
プレゼンティズム
プレゼンティズム: 何となく体の調子が良くないと感じるような、軽い風邪や花粉症、睡眠不足、二日酔いなどのような、いわば体調が万全でないことで生産性が上がらない状態を指しています。
何となく本調子でなく、集中力が高まらない状態では商談や会議でも注意力は散漫になりがちでしょう。たとえ、単純作業であっても注意力の低下からミスを頻発する可能性が高くなります。せっかく出勤して業務に励んでいても、効率の悪さを深刻な問題と捉えられていなかったというわけです。しかしながら現場では、
- ケアレスミスの増加
- 作業効率の低下
- 判断力の低下
- 集中力の低下
となっていて、仕事の効率よりも見せかけだけの『頑張り』が評価されていては業績面で結果はついてきません。その意味で、プレゼンティズムはこれまで日本にとって深刻な問題だったといえるでしょう。
アブセンティズム
アブセンティズム: 社員が体調不調を感じたり、メンタルな面で不調などを抱えて、欠勤や休職、遅刻、早退することを指しています。
当然ながら、社員の突然欠勤したり、遅刻、早退や休職にまでなって通常通りの業務に就けない人が増えることで、メンバーの生産性が低下したり、業務の段取りが大きく狂うことになり、ひいては企業業績にもマイナス要因として表面化します。そのような悪影響を食い止めるという意味で、労務管理からのアプローチによってプレゼンティズムに至らない配慮が期待されるようになっています。