ヘルスリテラシーを高める方法

社会には『健康情報』が溢れています。その中から健康に良いことを自ら実行する能力や時間が必要となります。場合によっては、それらに取り組みながら時折修正を余儀なくすることもいとわない精神的余裕が必要です。情報の選択から実行まで備える力が『ヘルスリテラシー/健康リテラシー』といえます。少しでも向上させましょう。

ヘルスリテラシーとは何か?

『ヘルスリテラシー』の定義づけがされたのは、日本では決して古いことではありません。しかし、『健康情報』は、溢れかえっています。その中から真贋を見極め、生活に取り入れるべきものやその取り組むべき課題の優先順位、さらには当事者の生活環境にどんな事なら継続して取り組むことができるかの優劣を考えることが大切です。

 

言い換えると、情報や知識、実行力として併せ持つことで、初めてヘルスリテラシーを高めることができます。その向上策には生活環境、経営環境、また時間やコストを考えたうえで、経済的にも、時間的にも無駄のない取り組みが求められます。

 

健康経営におけるヘルスリテラシー向上策とは、上記の総合的な取り組みそのものです。分子生物学者は人間の寿命は120歳と指摘しています。事実その年齢まで生きたフランス人女性、ジャンヌ・カルマン(1875〜1997)さんの122年と164日という長寿記録もありますし、泉重千代さんのように史上最高齢の男性で120歳237日もいます。また、日本や世界でも百歳長寿者がいた地域があります。

 

とかく食事に注目が集まりがちですが、体を良く動かす日常生活が筋肉を維持し、それに体に良いものを摂り、良くないものを早く排泄するという意味での『良い食事』をすることができたように思います。こうした点を日常生活に取り入れることが、ヘルスリテラシーの出発点だと考えています。

ヘルスリテラシーのポイントを押さえる

ヘルスリテラシーを高めるというと、あの知識もこの知識と幅広く知ったうえで世に溢れる健康情報を選別して、良い情報をかき分けて、実践しようと思っても土台無理な話です。そこで、ライターが自らの生活習慣病を自力で治した経験と運動の実践から得た教訓、本を読み漁った情報などから、気をつけるべきポイントをお伝えします。

生活の中での健康への行動

そもそも現代医学でさえ、怪しいことが多すぎます。高血圧ひとつ、ろくに治せないでしょう。こうしたことをしっかり認識して、肝心な部分にポイントを絞りましょう。以下に記したことは何気ないことですが、これを掲げるにはちゃんとした理由があります。別に、解説いたします。

  1. 姿勢を良くする運動をする
  2. 腹囲に気をつける
  3. 毎日10,000歩以上歩く
  4. 階段を一段飛びで上がる
  5. 階段を一段飛びで降りる
  6. 食事は満腹まで食べない
  7. アルコールは適当に
  8. 料理は素材を丸ごと調理する
  9. 生活習慣病でクスリは飲まない

これらを心掛けて実践するだけで、かなり心身ともに健康を維持できます。

健康の異変へのバロメーター

一方、私たちのからだや生活、変化のどこに気をつけるかというのも、一種の健康の異変へのバロメーターのようなもので、食べるものや体調に問題があるということを示しています。例えば、たかが便秘とバカにしてはいけません。ちゃんとした問題が隠れています。その事例をご紹介します。

  1. 便秘は、食べるものが悪いから
  2. 慢性腰痛は、深層筋が硬くなっているから
  3. 歩幅が小さくなっているのは、股関節が硬くなっているから
  4. 階段を一段飛びで降りれないのは、S字カーブのバランスが崩れているから
  5. 片頭痛は、首に異常があるから
  6. 臭いオナラは、食べるものが悪いから
  7. お腹が出てくるのは、筋肉が大幅に衰えてきたから

 

連想力を高める

メタボ基準は正しいとお考えでしょうか。わたしはこうした適当な基準こそ、しっかりと気をつけるべきものだと考えています。なぜならメタボ基準を守っているだけでは、実は健康は手にないりません。その最大の理由は、お腹が突き出ている状態を容認しているからです。

「ぽっちゃりが一番長生き」は本当か?

最近様々な書籍で「一番長い気なのは、ややぽっちゃり」というコホート研究が盛んに紹介されます。しかしながら、単に『長生き』というだけでは、泌尿器系にも問題がなく、すこぶる元気だということを指しているわけではありません。加齢とともに、様々な生活上の問題をきたすのが生活習慣病です。そのひとつが泌尿器系疾患です。

泌尿器系疾患と加齢

早い人は40歳過ぎると味わうのが、泌尿器系トラブルです。男性は排尿に時間がかかるようになり、女性は尿漏れが起こるようになります。その真の原因は腹部の様々な筋肉が機能低下している証拠です。その筋肉の機能を再び刺激して、機能を戻す努力をしていけば、幸いにして筋肉は年齢に関係なく徐々に鍛えられて、やがて生活に支障がないまでに回復するものです。特に男性の場合には、前立腺肥大の人しか、前立腺癌にならないと泌尿器科の医師が述べていますので、その点は信用しても良いでしょう。さすれば、運動あるのみ。わたしも今では特に生活に不自由をきたすことは一切なくなりました。その要因は、基礎代謝を上げるために必要な筋肉をつけるための簡単な運動です。ダイエットしながら筋肉を増やし、同時に泌尿器系トラブルからもオサラバしたわけです。

肥満は代謝を悪くする

そこで連想力が求められるのは、肥満や自分ではそのつもりはなくても若い人から見ると腹部のゆるみが目立つ人は全部アウトです。やがて泌尿器系トラブルが出てきます。現在、政府は健康診断などを推し進めていますが、疾病率は一向に減りません。これは基準が正しくないからです。そんな基準で健診しても、意味がないと考えるべきですが、残念ながら経営者や自治体が取り組むべき課題を正しく認識できていません。高血圧も本態性高血圧は原因不明として、いつまでも『降圧剤を服用』することが医師から求められますが、同時に歩くことも推奨されます。それでいて、原因不明とはどうしたことでしょう。

高血圧の真の原因

高血圧の本当の原因は何でしょうか。医学的には『不明』とされていますが、簡単な話で「大幅な筋肉量の低下」だと考えるべきです。あなたの下半身、中でもお尻や大腰筋はかつてなく痩せ細っていませんか。加えて、脹脛や大腿四頭筋、ハムストリングスも同様で、血液がポンプアップされないからです。そのため、歩くと一時的に効果が出て、降圧作用につながるわけです。真に高血圧から遠ざかりたければ、是非先に述べた部位を手順よく刺激していきましょう。直に効果があらわれます。こうした連想力が高まると、真に健康を取り戻す糸口になります。栄養学も含めて、効果的に成果に結びつけましょう。

実行力を高める〜実践から疑問を持つ力を養う

社会人となって長年運動習慣がないような方が、何十年ぶりに運動に取り組もうとしてもなかなか続きません。そもそもどんな行動が健康になることに結びつくのかもピンとこないという方が多いのではないでしょうか。

行動変容を促す組織力

個人個人が行動に移すまでの思考パターンを見ると、企業内では大きく5つの手順が必要です。

健康意識を社内に浸透させる告知
健康イベントの企画等
社内アピール
社員の健康意識調査
社員向けチラシ制作

広い意味での『健康経営』は、社員の健康管理を通して業務で汎用性のあるスキルを活用したり、身に着けていきます。

健康情報の捉え方を学ぶ

健康情報を探すのには慣れていると思います。しかし、納得できる情報かどうかというと、疑問に思えることも多いのではないでしょうか。

 

例えば、「肩こりを治したい」疲れやすい」などの情報を拾い出してみましょう。その解答を探し出し、選択する時、何らかの基準に照らして欲しい情報かどうか判断します。人それぞれの健康についての考え方の違いについて考えてみることが、次の健康行動に繋がります。

 

誰でも『無くて七癖』といわれるように、健康への考え方、健康情報の捉え方は異なるものです。基礎的知識や関心の度合いで判断が大きく分かれます。テレビや雑誌の健康情報に流される人もいれば、何にでも取り組むがすぐに諦めてしまう人もいます。中には、面倒がって何も行動すら起こすことなく、諦めてしまっている人もいます。

自分の行動パターンの「クセ」を知る

選択した健康行動の初期段階では、健康になるために行動に移せるか、移せないかという課題はあっても、良いとか悪いはありません。ただ、ご自分がどんな行動をとりがちなのか、その行動パターンを知っておくと、行動パターンから更に行動変容をしやすくなり、見えてくる景色が変わってきます。

 

働いていれば、誰でもストレスがたまり健康行動をとるのは難しいものです。ご自分には、そして周りの職場の人たちには、どういう傾向があり、どんな行動に頼りがちなのか、が分かってくると次にどんなスキルを身に着ければ健康リテラシーが高まるかが、段々と具体的にわかってきます。ご自身の健康行動へのとらえ方の幅を広げ、質を高めることが、自発的な健康経営リテラシーを高めることに直結してくるはずです。

 

『健康経営』での頭の使い方を分類すると、「健康情報思考」と「健康イメージ思考」に大きく分類されます。学問的には、健康情報が掲載された論文などのエビデンスは一般的に左脳的思考。イメージから入るのが主に右脳での思考と言われています。ここでいう健康情報思考は、広い意味で考える方法です。具体的には、段階的にステップを追ってきっちりと考えたり、フレームワークなどを使って順番に一つ一つの枠を埋めていくような思考法です。ロジカルシンキングの典型とも言われる MECE(ミーシー、またはミッシー)の「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」モレなく、ダブりなくですね。まさに健康経営もステップを追って、きっちりと確認作業をしていくことが重要です。

 

それに対して健康イメージから入る思考法は、直観を信じ、ひらめきを大切にします。健康観をぱっとイメージで認識する能力です。6パックに割れた腹筋を美しいを感じる能力も健康イメージ思考です。これはAIには今後もおそらくできない能力だとおもいます。

 

健康経営の取り組み方について、今日はそもそもの健康行動への思考法について触れさせていただきました。社内の健康への取り組み方は働き方改革の推進もあり非常に多くのご質問をいただいているので、本コラムで長期連載をしていきますので少しでも御社の健康経営の手がかりとなる内容がありましたらこんなうれしいことはありません。今日も元気に!健やかに!

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