体の変化|加齢、疾病、習慣、食事を考える

体は赤ちゃんの頃に立ち上がり、成長とともに骨格が整い、大方は20代にピークを迎えます。その後、加齢とともに、また体を動かすことが少なくなっていき、50歳代半ば、還暦を越える頃から加速度的に姿勢を悪くしていくことになります。しかし現代ではさらに若いうちから姿勢が悪くなっています。良い姿勢を意識するだけで、健康意識も高まります。職場においても、『姿勢』は意識すべき大きな課題です。
ウォーキング、歩く

加齢による体の変化

たいていの方は加齢とともに姿勢も悪くなっていきます。その最大の理由は、現代は体をうまく使う生活をしなくなっていることです。「体を使う」とは、生活の中に溶け込むように、歩くことに始まり、むかしは農作業などの中で十分に体を動かす機会を持っていたと考えられます。

世界の長寿村

山梨県にあった旧棡原村をはじめ、長寿村と称された地域では食べるものはもとより、体を動かすことで深層筋の退化を防ぐとともに、筋肉を維持できたことが長寿に繋がっているのだと考えられます。どんなものを食べていたのかという食習慣に目が奪われがちですが、生活に根差した習慣が健康長寿を支えていたと考えるべきではないでしょうか。

加齢による体の変化

加齢による体の変化

私たちが加齢とともに体に変化が生じていますが、還暦前になかなか気づき難いのが次の2点です。
  • 歩幅が小さくなる
  • 姿勢が徐々に悪くなる

この2つは生活習慣を変える必要性が高まっている現在の自分の状態を示してくれています。これをしっかり意識しておくことが、職場で何に取り組めばいいのか気づかせてくれます。ここでも生活の中で歩くことが重要な役割を果たしていることに気づかされます。

疾病による体の変化

今日、病院を訪れる患者の8割程が生活習慣病だといいますから、感染症や事故、外傷などを除いた殆どの疾病ということができるようです。では文字通り「生活習慣」のどこに疾病を惹き起こす原因があるのでしょうか。また、いまやがんは2人に1人の割で発生するともいわれますが、どうしてこうまで当たり前の病気になってしまったのでしょうか。その原因を取り除いたり、リスクを少なくする努力が必要ではないでしょうか。その点から、現在のメタボ基準には無理があると考えています。

 

生活習慣病は一旦罹ると、コツを理解していないと薬だけでは治せません。その疾病によって中には多剤になる人まで現れます。こうした体の変化を理解し、なるべく早く生活習慣をあらためることで、再び健康を取り戻すことができます。その為には、疾病からくる体の変化をしっかりと認識しておくことが大切です。

食習慣による体の変化

「食が体をつくる」と認識している方は多いと思います。では、栄養学についての本を読んだことはありますでしょうか。実は我が国の栄養学は「ドイツ栄養学」の流れを基本としていて、簡単にいえばカロリー中心主義といえます。

 

しかしながら、そんなに簡単に割り切れないのが、食事と料理法です。また、自然食品と慣行栽培の野菜の違いを知ることも重要です。その上で、上手に日本古来の伝統的な食事を生活に取り入れることで、料理への興味が湧いてきます。

 

一番早いのは、男女を問わず自分で料理を覚えることです。日々調理するうちに、時間の無駄に気付くはずです。すると良い意味で手抜きを覚えます。すると楽をして、健康的な食事を短時間でつくれるようになります。そればかりか、外食時における注文する種類にも工夫が身につきます。

生活習慣による体の変化

肘をついて寝転ぶ

体の変化の最後に生活習慣からくるものを上げておきます。生活習慣の中でとりわけ気をつけるべきものは、歩くことを積極的に取り入れることです。現代はあまりに歩く習慣が少なくなりました。歩数や距離は加齢とともに体に変化を及ぼします。

 

さらに我が国は「畳の文化」です。畳に寝転んで肘をついて頭を支えるなどというのを習慣にしている人は、加齢とともに首に大変な負担がかかっていたことに気づく時が来るかもしれません。本人は気づかなくても、頸椎の捻じれとして強く表れます。

 

例えば、写真を撮るときに「頭を少し左に戻してください」等といわれたことがありませんか。そして、いつもいわれます。こんな人は、頸椎に問題を抱えています。但し、本人は自覚がないことがほとんどです。こうした悪習は、老化が進んで姿勢が悪くなってくると問題が顕在化していきます。そうならないうちに早めに運動療法などで改善しましょう。